蓼科山

0838。最初は地図で見たとおり、緩い上り坂。多分300メートルくらい歩いてから、急にきつい上りになる。まだ体が暖まっていないので全然ペースが上がらない。こりゃあ二時間コースかな、と予想した。
途中、脇道にそれる所があって人の気配がしたので行ってみると、眼下に女神湖が。そしてはるか彼方にアルプスの山々がうっすらと、しかしある程度形が分かるくらいにははっきり見えた。ほぉーっ、と思った。
やっと体が暖まって来たなぁ、と思った頃に蓼科山荘に到着。右手を見ると、所々に雪が残っているが岩上りの坂だ。こりゃあ楽しそうだ。昨日の赤岳のラストみたいに怖い感じは全くしない。多分かなりのハイペースで登った。

1003。山頂到着。片道二キロ弱。頂上は、だだっぴろい広場に一面岩を敷きつめたような所。なんか不思議な景色。三途の川のちょっと手前、賽の河原??ってこんな感じじゃないの、と思った。
素晴らしいのは、さっきの場所のように視界の左右を遮る物がなく南北・中央アルプスの全ての山々が見えた事。なんでここが百名山の一つなのか分かったような気がした。

1020。せっかくだから頂上の広場を一周してみたい気もしたが、今日はこの後霧ヶ峰と美ヶ原のトリプルヘッダーをこなすつもりだったので、一服だけして早々に下山する事にした。
さっきの岩場を今度は下る。下りも楽しい。後で、下りはもっとゆっくり行かなきゃ駄目だろと反省したんだけど、不思議と膝が痛む事はなかった。
岩下りの後の石ころ下りは、それなりにペースを落とした。が、トータルではいつもよりかなりハイペースだったようだ。

1112。無事下山。膝もなんとも無いようだ。引き続き車山を目指す。

[感想]
アルプスが全部見渡せるというのはすごい。それだけじゃなく山頂からは360度何も遮る物が無く全てが見渡せる所も気にいった。距離は片道二キロで手頃だし、山頂からの眺めも最高。夏山なら道に迷いそうもないし、次は天気の良さそうな日に夜登って、御来光と朝日に映えるアルプスの峰々を見てみたい気がする。一年に一回くらい登ってもいいかな。