雲取山

1355。バイクを林道脇に停めて歩き始める。

1359。登山口到着。なぜか、この山は楽勝だろうという印象があった。

1423。三条の湯到着。ここまで約20分だから、トータルはその六倍で約二時間だろうと見積もった。これが間違いの元。

1444。相変わらず天気は良い。気持ちのいい照葉樹林の中をてくてくと歩いていく。

1604。やっと地図にある他の山への分岐点に到着。頂上は近い。でもなぜか山の名前は飛龍山。この少し先から、まさに地獄の上りが始まった。すでに膝はかなり痛み出してる。地図からは、勾配が急になるのは読み取っていたが、ここまできついとは予想できなかった。それまでは、だいたい歩きやすい赤土の平らな地面だったのに、ここからは急傾斜で石ゴロゴロの道が、多分500メートルくらい続いた。この急傾斜を読み取れなかったのが敗因で、翌日の両神山もとても苦戦することになるとは、この時はまだ知らなかった。

1635。山頂到着。と思ったら、実は山頂はもう少し先だった。親切な人が教えてくれなかったら、ここで満足して下りてしまうところだったよ。

1650。下山開始。左膝がとても痛い。先程の先着の人たちは、既に小屋に入ってしまったようで、山頂には俺一人しかいない。少し心細い思いをしながら、またあの地獄の道を歩き始める。下りは、さらに地獄だった。杖がなかったら、絶対下りられなかった。杖持ってて良かった。思えば、甲武信ヶ岳に登った後、やっぱり持ってる方が無難だなと思って買ったんだけど、使ったのは今回か初めてだ。途中、見晴らしの良い所で何度か写真を撮ったが、行けども行けども三条の湯に着かない。こんなに長い道だったっけー、と思いながらとぼとぼと歩き続けた。まぁでも、歩きやすい道で助かったな。

1904。三条の湯到着。やっとここまで戻ってきた。朝セブンイレブンで買物した時にくじで当たったヨーグルトがあるのを発見して食べた。おいしかった。

1946。やっとGSのところまで戻って来た。上りより下りの方が明かに時間がかかってる。足が痛くてペースがあがらないのと、休憩でかなり時間を使ったせいだ。三条の湯から40分もかかったのか。
その後、翌日の両神山登山のために夜の奥多摩を走り回った。全く知らない道のせいと、夜なのでタンクバッグの地図がよく見えないのと、途中いくつかのキャンプ場の看板に騙されたせいで、結局両神山の登山口に辿り着いたのが深夜零時。これも、後になって考えれば大菩薩岳雲取山を一日でこなしてしまった弊害だった。

[感想]
すでに大菩薩岳で疲れてるはずなのに、さらに最後に急勾配の道があると知っていたのに、あえて登山を決行してしまったのが全ての敗因。最後のきつさが予想をはるかに越えていたという同情すべき点はあるが、やっぱり基本は一日一山だな、というのを痛感した。今回は、大菩薩岳を中途半端な時間に去ってしまい、かつ雲取山にもまだ行けそうな時間に到着してしまったという不運が重なった。次回からは、早めに一山登り終えたら、翌日のために快適なキャンプ場か宿を探すようにしよう。韓国岳開聞岳のパターンが成功したので油断があったようだ。でもあそこは登山口にいきなり『簡単な山です』と書いてあったし、誰かの山行報告にも楽勝で二時間とあったので例外だった。後山林道は、心配したほどの酷いダートではなかった。でもやっぱりGSでダートはきつい。平均時速20キロくらいか。