鳥海山

0825。滝の小屋登山口の駐車場に到着。その前に家族旅行村の方に行ってしまい、駐車場で今日もパンとプリンの朝食。雲が切れて山頂が見えたので写真を一枚。意外とすぐそこに山頂が見えるので、地図を見る限りそんなはずはないのになぁと思ったら、やっぱり勘違いだった。

0837。滝の小屋登山口に到着。登頂開始。滝の小屋のすぐ西でいきなり雪渓に当たり、道が無い!!ホワイトアウト!!織田裕二攻撃のダブルパンチ。一瞬今日もダメかと思ったら、すぐ下に橋が見つかった。小屋の前のこっちへの道はロープが張ってあったので、最初のトラップに引っかかった事になる。その後、道は低い林の中を進む。今日も虫がまとわりついて五月蠅いので、早速一昨日買った虫よけをつけると虫が寄ってこなくなった。うーん、マンダム。歩いていて、時間を見ようと手首をひねった拍子にまたG-SHOCKのベルトが壊れた。ダメだな、G-SHOCK!!
一時間くらい経った所で、今度はホントの雪原に。ここでもまた今日もダメかと思ったら、前方に二人組のパーティーを発見。ちゃんと登山道に沿って雪原を歩いているように見えたので、鳥海山をよく知っているんだろうと思い後を追うことにした。
二人に追いついたのは伏拝岳の下だった。現在地が全く分からないので二人に聞いてみると、上に見えるのが伏拝岳だと教えてくれた。伏拝岳からは土の登山道になるそうなので、二人を追い越して先を急いだ。
目指す新山には、七高山手前から一旦岩場を下って登らないといけない。霧が濃くて下が全く見えないので、どれくらい下るのかも分からずホントに地獄の底に下りていく感じだった。
下りきった所でまた雪渓。先が見えないのでどうしようか迷ったが、とりあえず10分だけ前進してまだ先が見えなかったら引き返すことにしてさらに前進。幸い、すぐにまた岩場になって、また短い雪渓が。今度は傾斜も緩いのでそのまま雪渓を横切るとまたすぐに岩場になった。もう必死で岩場を先に急ぐと小屋があってまた岩場。山頂への案内標識があったので一安心で先を急ぐ。そこからは岩の白いマーキングを目印に一気に歩いた。

1204。新山頂到着。やっと着いた。特別嬉しかった。が、雨は降ってるし寒いので今日も山頂タバコは我慢して急いで下ることにした。

1211。下山開始。一旦下ってまたすぐ岩上りだが、今度は不安はない。岩上りを終えて登山道を引き返すが、結構道が複雑でちょっと迷うところもあった。
下山開始してから1時間くらいか。伏拝岳の下の雪渓まで戻ってきた。この雪渓は急斜面だが短いので、一応杖だけ持ってサクッと終了。
さらに岩の登山道を下って大雪原に戻ってきた。今度は本物の、完全にホワイトアウト。最初しばらくは上りの足跡を辿って歩くが、しばらくして見失った。雨のせいで足跡が薄くなっている事もあってかなり分かりにくくなっている。しばらくはコンパスを頼りにまっすぐ南西に歩く。笹藪が見えてきたので、ちょっと南に下りすぎた事が分かった。ここで初めてGPSナビゲーション開始。やっぱりちょっと上りルートから外れている。所々にクレバスがあるので、GPSの情報があって助かった。と言うか、GPSがあるんで雪原・ホワイトアウトという最悪の状況でも楽勝。

1405。雪原を渡り切って山小屋に戻って来た。ここからははっきり道が分かるので、やっぱりちょっと一安心。ここでやっと一服して、ついでにお団子を昼食に。その後はなんなく登山道沿いに下山。

1457。下山完了。時間的には予定よりちょっと長いだけだったが、やっぱりちょっと疲れた。
その後、湯の田温泉・酒田屋旅館に到着。八千円だと言われて即決。今夜はゆっくり疲れを癒そう。

[感想]

GPSの威力は絶大だ。機械に頼りきるのは良くないが、今日は『持ってて良かったGPS』って感じ。ただし、山形北部の二千メートル峰でこの雪では、北海道はどうなんだろうかと、今後の旅行きに一抹の不安が。