武尊山

0837。登頂開始。前の晩に泊まったキャンプ場の奥さんが、武尊牧場キャンプ場で働いている人の知り合いだったので、普通は一般人は通行できない道を通って、かなり高い所までGSで行かせてもらった。登山道は完全に雪原だけど、気持ちよく歩き始める。

0858。ここまでずっと雪道。ブナの根っこの周りだけ雪が融けている。

0954。たしか避難小屋到着だったかな。

1011。中岳が見えてきた。

1135。中岳到着のはず。ただし、山頂の標は確認できず。

1156。武尊山頂到着。のつもりだったが、よくよく地図を見てみると間違って前武尊山方面に来ていた。あ〜勘違い。

1232。中岳山頂付近の武尊山前武尊山との分岐点に到着。雪で登山道がどこにあるか分からなかったのでこれを見逃してしまっていた。
この後、意気揚々と武尊山を目指すが、途中で登山道がどこを通っているか分からなくて笹藪の中をかき分けて歩いていつの間にかタオルを無くしてしまったり、10メートルほど滑落したりしてかなり大変な行程だった。

1302。今度こそ武尊山頂到着。ビスケットをかじって、記念写真だけ撮って早々に立ち去る。この時点では、かなり気分が良かった。なんせずっと雪の武尊山を無事に登り切ったんだから。しかしこの後、悪夢の遭難劇が待ち受けていようとは本人は知る由もない。
この後、お気楽滑り台気分で下っていたら、途中で道を間違えた事に気付き、あっちの尾根、こっちの谷、そっちの沢と山中を放浪することになる。夕方五時くらいから、他にできることがなくなって、沢下りを決意。結果的にはこれが正解だったが、地図で読み取った沢とは違っていた。沢から離れないように、でも沢に落ちないように移動するのはとても大変だった。沢の左を、笹を掴んでなんとか下ったり、沢の右に渡るために沢の上の雪を一か八かで踏んで歩いた事もあった。六時半ごろ、道らしき地形を発見。ちょっと登ってみると、オレンジのポストを発見。これは完全に林道だ。とりあえず助かったと思った。が、しばらく歩いても林道はずっと上りになっていてどうも下りそうにない。地図を良く見ると、沢の反対方向にも林道があるように見える。ちょっとがっくりしながら引き返し、また沢を渡って反対側へ。しばらく歩いて八時頃、奇跡的に大きな林道に出くわした。今度は大丈夫だろうと下り方面に歩き始める。誰か車が通って拾ってくれないかなぁ、と期待しながら歩いたが、全然車は通らない。それもそのはずで、この林道は6/1まで冬季閉鎖。十時頃林道終点のゲート付近で、たまたま釣りに来ていてキャンプしていた二人組に出会い、晩飯とビールをご馳走になって一命をとりとめた。後はもう思い出したくない。
雪山はイヤだ。怖い。戦争反対スネークマンショー!!

[感想]
道しるべの分かりにくい山には二度と登らない。以上。
帰ってから、GPSの導入を検討。いいよねっとで、eTrexが送料・代引手数料無料で15,540円で売っているのを見つけて早速購入。GPSを過信するのは良くないが、文明の利器の力で不利な状況を有利に帰るのは正しい事だ。今回の失敗を糧に、ワンシーズンでの百名山制覇を目指し、GPSという武器を手にこれからも邁進していくのだ。