丹沢山(蛭ヶ岳)

0730。GSで出発。出だしにいきなりエンスト。バッテリーが弱ってきてるのか。ちょっと不安に思いながらもそのままゴー。登山口までは林道が続いているようだが、どこまで進めるかは分からない。

0849。林道ゲートに到着。ゲートは閉じている。登山口の沢の入り口まで8キロほど歩かないと行けないが、前回のように檜洞丸を越えるよりは楽なはずだ。この時点で地図帳代わりのVAIO-Uを忘れてきたことに気付く。道は一本なので、まぁ何とかなるだろう思い、そのまま進む。

1044。二時間ほどぶっ続けで歩いたので小休止。途中、ホントに真っ暗闇の隊道があった。壁伝いに進めばいいのは分かってるが、それでも方向感覚がなくなる。懐中電灯を取り出して先へ進む。その後のダム湖の水がとても綺麗なブルーだった。

1105。営林署の看板で、道を行き過ぎた事に気付く。1キロほど余分に歩いてしまった。

1120。熊木沢出合の看板を発見。営林署の看板の地図と、これまで歩いてきた道を比べて、ここより大きな沢はなかったので、ここが沢の入り口だろうと判断した。沢沿いの道では、鹿のグループが前を横切って、左斜面を勢い良く登っていくのをいくつも見た。

1220。沢沿いの道をずっと歩いてきて、ついに本格的な登山道に到着。事前に地図を見て予想はしていたが、かなりの急斜面。距離は1キロ程度に見えたので、まぁ一時間あれば登れるだろうと判断。覚悟を決めて登り始める。最初の200メートルほどは、道らしい道がない。所々、木に巻かれたテープの目印を頼りに、少しづつ登っていく。途中30メートルくらい、ホントに道がない所があった。そこは四つん這いになって、岩や木を掴みながらなんとかクリア。岩はあまり根が深くないらしく、掴んで力を入れるとぐらついたり剥がれ落ちたりで、けっこう大変だった。そこから先は、分かりにくいけれどなんとか道らしい道がある。時々目印を見失いながら、なんとか登っていく。一時間経ったがまだ頂上に着かない。かなり足が疲れてきて、5メートル進んではちょっと休む、といった感じでスローペースになってしまった。ラスト50メートルくらいは、ホントに絶壁といった感じで、ロープが渡してくれてなかったら登れなかっただろう。

1350。やっと頂上に到着。遅い昼食にする。じっとしているととても寒い。記念写真を撮ろうと、IXY60に三脚をセットして構図を決めてるとバッテリーが切れてしまった。キャノンのデジカメは、バッテリーの残量表示がよろしくないのでこんなことが良くある。仕方がないので、携帯のカメラでセルフポートレイトを撮影。

1425。下山開始。上りがかなり辛かったので、くだりもやっぱり辛いだろうと思い、多少びびりながら下り始めたが、意外とそうでもなかった。途中、登山道脇の斜面を滑落したら一気に下に着くのになぁ、と滑落の誘惑にかられたが、まぁ普通に歩いて下山した。登山道の方も斜面が急なので、ほとんど滑落してたようなもんだった。上りで道が無くなったところは、やっぱり下りも道がない。ここはホントに滑落したような感じでした。微妙に足を滑らせながら、一応ジグザグに降りていく。

1520。急斜面終了。ほっと一息。一服つけて、また沢沿いの道をゆっくり下っていく。

1550。転倒!!途中の段になっている所で、足元の木の根っこに足をつけて降りようとしたら、踏み外してそのまま仰向けに転んでしまった。背中の荷物がクッションになってくれたおかげで怪我はなし。予想外のアクシデントにちょっと動揺したが、怪我がなくてホントに良かった。

1610。沢下り終了。これからずっと林道を二時間ばかり歩くのかと考えると、チョット憂鬱。それでも歩かないと帰れない。気をとりなおして歩き始める。

1642。ユーシン小屋の入り口に到着。一服休憩。まだ6キロほど残ってる。

1806。やっとバイクを置いたゲートに到着。残ったコーヒーを飲んで、チョットだけ休憩の後そそくさとバイクにまたがって帰る。

[感想]
今回はホントに急な斜面だった。最後の方は進んでも進んでも頂上につかないので、ちょっと泣きが入りそうだった。檜洞丸ルートで、山頂で一泊して往復すれば楽なんだろうけど、一年で百名山制覇を考えているので、あんまりゆっくりしてられない。今年中に全部回るのは無理なんだろうかと、ちょっと弱気になってしまった。