斜里岳

0718。清岳荘駐車場から登頂開始。ちょっと歩くと、林道に出た。なんだ、それだったら林道入り口にGS停めたのに。
それよりも、清里町のオートキャンプ場を出発したのが六時半過ぎだったが、キャンプ場のおじさんに昨日聞いたら登山口までの道は舗装道だと言うことだったのに、実際は9キロほどの砂利道だった。舗装道は清岳荘入り口までのラスト300メートルだけ。
キャンプ場から登山口までそんなに距離がないから七時前には登り始められると思ってたのに、30分くらい遅くなってしまった。登山口までの道も、既に登山が始まっているんだと自分に言い聞かせたけど、やっぱりGSでダートは疲れる。
そういう訳で最初は林道をちょっとだけ歩く。10分程でホントの登山口に到着。上りは旧道の沢登りコースを選んだ。登山道は、沢登りというより滝登り。ただでさえ大好物の岩登りなのに、今日はスペシャルメニューの滝岩登りで、すっげー楽しい。クライマックスの七重の滝では、もう笑いが止まらなかった。とにかく上りはかなりの人を追い越したな。
滝登りが終わって上二股に到着。ここまで1時間40分。キャンプ場で貰った地図によると標準タイムは二時間らしい。山頂までは三時間。よし、二時間半で登るぞっ、と思った。
馬の背までは沢の上の雪渓歩き。雪を踏み抜くと怪我をしそうで、ちょっと冷や冷やしながら歩く。
馬の背直前の胸突き八丁では『この程度で俺の胸が突けるか!!』と悪態をつきながら登る。こう言うと、なんかパワーが出るのだ。胸突き八丁のラストは急な上りの雪渓だった。足跡が階段になっているおかげで楽に登れたが、最初にこの雪渓を登った人はかなりしんどかったろうな。
そこから先は、一気に山頂へ。

0937。山頂到着。二時間二十分で登った。山頂からの眺めはもう最高。羅臼を真ん中にして右に太平洋、左にオホーツクが見える。こんな景色を見られるのは多分ここだけだろう。西側を見ると、摩周湖阿寒岳・阿寒湖と間違えたけど屈斜路湖が見える。本当にここまでは気分サイコーだった。

1000。日が射さなくて少し肌寒いので下山開始。頂上で食べた十勝あずき饅頭はうまかったな。一見パンケーキみたいなんだけど、食べてみると中はあんこで一杯で正真正銘の饅頭。ゆうべ斜里のお店で晩酌のおつまみその他と一緒に買ったんだけど、買って良かった。
下りは熊見峠経由の新道コースを選んだ。上りは楽しかった旧道コースも、下りは滑って危なそうだし、なんとなく新道コースの方が坂が緩そうな気がしたんだけど、全然そうじゃなかった。

1109。熊見峠到着。ここまではそれなりに緩い坂だったけど、ここから先がえらい急な下りがずっと続いて、途中から膝が痛くなってしまった。道はぬかるんで歩きにくいし、とても大変だった。そういえばこの道をマウンテンバイクを担いだり押したりしながら登ってくるお兄ちゃんがいた。いったいマウンテンバイクをどうする気なんだろう??

1249。やっと下山完了。上りより30分も時間が掛かってる。確かに休憩をたくさん取ったが、それでも四回くらい。旧道を選んだ方が良かったのか。ここはもう一度登ってみたいので、今度は旧道の下りを試してみよう。

[感想]
今日はとりあえず山頂までは過去最高に気分良い登山だった。下りのことは忘れることにしよう。明日の羅臼はかなりきつくなりそうなので、今夜はゆっくり足を休める事だ。
その後、ウトロの町はなんか完全に観光地化してて雰囲気が良くなかったので、郵便局でお金だけ下ろして羅臼町に移動。観光案内所で6900円の宿を紹介してもらったので速攻で決めた。安いからだけじゃなくて、シーズン的に一人の客を受けてくれる宿が少ないのもここに決めた理由だ。でも隣は素泊まり歓迎の宿だった。この宿は温泉付きだけど風呂がいまいち。まぁ安いから仕方がないか。風呂に入る前に、どうしてもウニが喰いたかったので近所の寿司屋でうに丼と一緒にビールを飲んでしまったので、他の風呂に入りにいく事もできない。お腹が一杯でアルコールも入っている事もあって、風呂の中でなんだか気分が悪くなってしまって、ゆっくり浸かる事ができなかった。後で、晩御飯を食べて落ち着いたら、膝を温めにもう一度入ろうか。